神経質を自覚しているわたしは、寝るときのこだわりも強いほうです。
 物音のしない真っ暗な室内であることやあおむけの姿勢など、細かな条件が揃わないと眠りにつくことができません。

 自宅の自分のベッド以外で寝ようとしても、なかなか寝付くことができないため、旅先でしっかり眠れた経験は皆無です。

 わたしが記憶している限り、「睡眠の質」という言葉は比較的新しい情報だと思います。
 物心ついたころに使っていたまくらは「そばがら」が詰まったものでした。
 そばがらは通気性が良く、頭の形にフィットしてくれるためまくらの中材として採用されたものなのでしょう。
 しかし寝付くまでの姿勢や環境にもこだわるいまのわたしにとって、音のするまくらは考えられません。

 いつからかこんなにも就寝時の環境こだわりを持つようになってしまったのか、きっかけについては思い当たる出来事がありません。
 家族で旅行に行く機会もほぼなかったわたしにとって、寝るときは必ず自分のベッドで、という習慣がしみついてしまったのでしょうか。

 質の良い睡眠を気にするようになったのは、初めての妊娠がきっかけだったことは覚えています。
 つわりや坐骨神経痛、大きくなるお腹の重みや圧迫感、胎動などによって睡眠を妨げられたことでぐっすり眠れる環境作りに取り組むようになりました。

 まくらはめがねのように、ひとりひとりの体型に合わせて作られたものを使うべきだという情報を得て、マイ枕の購入を検討しましたが、オーダーメイドの商品は高くて手が出ませんでした。

 そこで自分の手が届く範囲でよさそうな枕を探して購入してみたのですが、期待していたような心地よさを得ることができませんでした。
 何度もまくらを買い替えましたが、良いまくらに出会うことができずにいます。

 それならば最初からマイ枕を作るべきだったのかもしれませんが、いまではまくらよりもマットレスが悪いのではないかという考えに傾いてしまっています。

 現在は、低めのまくらにクッションを組み合わせて使っています。
 わたしは首が短めなのに肩幅があるため、あおむけのときには低いまくらが合っていても、横を向いたときには低すぎて首が曲がってしまうのです。
 横向きに寝るときだけクッションを挟む形になりますが、寝返りの際に必ず覚醒しなくてはならないので、朝までしっかり眠れることはありません。

 まくらは菌の繁殖も多いと聞いたので、カバーは使用せず、毎日タオルを取り換えています。まくらやクッションもできるだけ丸洗いするようにしていますが、日々はクッションにも専用のタオルをかけてつかっています。

 きっとこんな眠り方をしている人はあまりいないでしょう。わたしの睡眠に関する問題点は、まくらよりも神経質すぎる性格にあるのかもしれません。